TOP > データ・資料
2001年10月本格展開後、累計約288万人が受験しています。(2022年3月末現在)
TOEIC(R) L&Rスコア目安は、上の集計結果をもとに、CASECの各スコアに相当するTOEIC(R) L&Rスコアを算出したものです。 |
右の散布図は、CASEC受験者のうち、受験時にTOEIC(R) L&Rスコアを申告した人を対象として、CASEC TotalスコアとTOEIC(R) L&R自己申告スコアとの関係を表したものです。
|
CASEC Totalスコアをもとに、受験者を0〜100, 101〜200,..., 901〜1000の10グループに分けました。
|
ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR: Common European Framework of Reference for Languages: Learning, Teaching, Assessment) (Council of Europe, 2001)は、外国語の習熟度をA1からC2までの6段階で説明したもので、各レベルを「その言語を使って何ができるか」で説明する点に特徴があります。その研究・開発は欧州評議会(Council of Europe)によって行われました。今ではヨーロッパのみならず多くの地域で知られるようになり、外国語学習者の習熟度を表す国際的なガイドラインとして利用されています。教育現場や学習教材作成の他、TOEIC®やTOEFL®をはじめとする様々な試験のレベル比較や企業での採用・研修の際にも役立てられています。 |
【方法】
スコアの対応づけは、欧州評議会が公開しているCEFRと他試験の対応付けマニュアル(Council of Europe, 2009)に基づいて行いました。手順は以下の通りです。
(1) Familiarization(作業者が対応付けプロセスやCEFRについて学習・研究する)
(2) Specification(CASECとCEFRの内容的な関連について調査を行う)
(3) Standardization Training & Benchmarking(外部から評定者を集め、CEFRのレベル感覚を身につける研修を行う)
(4) Standard Setting(実際のCASEC試験問題を見て、評定者がCEFRレベルづけとレベル境界を決める)
(5) Validation(上記作業の分析と検証)
なお、Section 4は問題の形式上CEFRとの対応は難しいと判断し、現段階では対応づけをしていません。CEFRの考え方では、言語を使って実生活のどんなシチュエーションで何ができるかに基づいて習熟度を表します。それに対し、CASECのSection 4の問題は、短い文章の一部分が空欄になっており、読み上げられた音声を聞いて書きとるという形式で、具体情報の聞き取りができるかどうかを評価していますが、CEFRのように実生活のシチュエーションが設定されているわけではありません。
【結果】
Section 1 スコア |
CEFR レベル目安 |
説明 |
---|---|---|
195 〜 250 | B2以上 | 個人的、学術的、職業的な場面で出会う、抽象的および具体的な内容について理解するのに十分な語彙知識がある |
145 〜 194 | B1 | 日常生活に関わるほとんどのトピックについてのある程度まとまったやりとりにおいて、全体的なことや詳細情報を理解するのに十分な語彙知識がある |
75 〜 144 | A2 | なじみのある状況・トピックにおいて、日常生活上の交流や店でのやりとりを理解するのに十分な語彙知識がある |
0 〜 74 | A1以下 | ごく基本的な表現、自分の背景、差し迫った要求、身近なトピックについて理解するのに十分な語彙知識がある |
Section 2 スコア |
CEFR レベル目安 |
説明 |
---|---|---|
225 〜 250 | B2以上 | 個人的、学術的、職業的な場面で出会う、抽象的および具体的な内容について理解するのに十分な表現の知識がある |
165 〜 224 | B1 | 日常生活に関わるほとんどのトピックについてのある程度まとまったやりとりにおいて、全体的なことや詳細情報を理解するのに十分な表現の知識がある |
85 〜 164 | A2 | なじみのある状況・トピックにおいて、日常生活上の交流や店でのやりとりを理解するのに十分な表現の知識がある |
0 〜 84 | A1以下 | ごく基本的な表現、自分の背景、差し迫った要求、身近なトピックについて理解するのに十分な表現の知識がある |
Section 3 スコア |
CEFR レベル目安 |
説明 |
---|---|---|
225 〜 250 | B2以上 | 個人的、学術的、職業的な場面で出会う、抽象的および具体的な内容について理解するのに十分な表現の知識がある |
200 〜 224 | B1 | 日常生活に関わるほとんどのトピックについてのある程度まとまったやりとりにおいて、全体的なことや詳細情報を理解するのに十分な表現の知識がある |
145 〜 199 | A2 | なじみのある状況・トピックにおいて、日常生活上の交流や店でのやりとりを理解するのに十分な表現の知識がある |
0 〜 144 | A1以下 | ごく基本的な表現、自分の背景、差し迫った要求、身近なトピックについて理解するのに十分な表現の知識がある |
※現在、CASECのスコアではTOEFL PBT(R)のスコア目安を表示しており、TOEFL iBT(R)のスコア目安は表示しておりません。
TOEFL iBT(R)スコア目安は、上の集計結果をもとに、CASECの各スコアに相当するTOEFL iBT(R)スコアの範囲を算出したものです。ただし、CASECスコアが450点以下の場合、TOEFL iBT(R)目安スコア範囲を一律で45点未満としました。また、CASECスコアが950点以上の場合、TOEFL iBT(R)目安スコア範囲を一律で100点以上としました。これは、CASECスコア450点以下、および950点以上を取得した受験者のTOEFL(R)自己申告スコアのデータ数が少なく、データの精度が低いことによるものです。 |
右の散布図は、CASEC受験者のうち、受験時にTOEFL(R)スコアを申告した人を対象として、CASEC TotalスコアとTOEFL(R)自己申告スコアとの関係を表したものです。
|
CASEC Totalスコアをもとに、受験者を0〜100, 101〜200,..., 901〜1000の10グループに分けました。
|
CASEC Total スコアをもとに、受験者を0 〜100, 101 〜200,..., 901 〜1000 の10 グループに分けました。 グループ別の英検(R)自己申告級の割合を示したのが右の帯グラフです。 |
論文名 | : | 英語能力測定における CAT の適応例と効果測定 |
---|---|---|
著者名 | : | 林規生 |
雑誌名 | : | 計測と制御 |
出版事項 | : | 巻号 40(8) / ページ 572-575 / 出版年 20010810 |
論文名 | : | Practical use of computerized adaptive testing in Japan -Development and operation of “CASEC” - |
---|---|---|
発表者名 | : | N. Hayashi, Y. Nogami, K. Maeda, H. Ikeda |
学会名 | : | ICP-2004 at Beijing, China. August 13th, 2004 |
書籍 | 著者 |
---|---|
項目応答理論入門―言語テスト・データの新しい分析法 | 大友賢二(弊社アドバイザー) |
項目応答理論[入門編]-テストと測定の科学- | 豊田秀樹 |
現代テスト理論 | 池田央(弊社アドバイザー) |
項目応答理論 基礎と応用 | 芝祐順-編 |
Applications of Item Response to Theory to Practical Testing Problems | FREDERIC M. LORD |
Item Response Theory: Principles and Application | Ronald K. Hambleton, Hariharan Swaminathan |
Fundamentals of Item Response Theory | Ronald K. Hambleton, Hariharan Swaminathan |
Item Response Theory for Psychologists | SUSAN E. EMBRETSON, STEVEN P. REISE |
Computerized Adaptive Testing: A Primer | HOWARD WAINER |