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導入事例(大学・短大編)

大学・短大向け

青山学院大学

青山学院大学は、米国メソジスト監督教会が日本に派遣した宣教師によって創立されて以来、キリスト教の信仰に基づいた教育を行い、今年で創立130周年を迎えます。伝統を大切にしながらも、21世紀の総合大学として常に変革を遂げ、昨年は新たに緑豊かな相模原キャンパスが開学しました。都会の真中にある青山キャンパスとともに、IT時代に対応したハイテク設備が完備され、学生は恵まれた環境のなかで大学生活を送っています。
今回は青山学院大学経済学部にてキリスト教の教えを大切にしながらも、様々な最新のIT技術を活用しながら英語教育をされている小張敬之教授にお話をお伺いしました。

青山学院大学 小張敬之教授

青山学院大学
小張敬之教授

01 どのように英語教育をされていますか

 私の授業ではコンピュータを最大限に利用しながら、英語教育を行っています。青山学院大学AML Projectと日本ユニシスが共同開発した、サイバーキャンパス・システム、最新のCALL CaLabo EX、CASECコンピュターテストを併用して英語の授業を行っています。ユビキタスの時代に、学生はいつ、どこからでも、サイバー上の学習教材にアクセスして学び、インターネットを活用して情報を収集し、Power Pointで資料を作成し、英語でプレゼンテーションに力を入れた授業をしています。現代は総合的な英語力を養い、デジタル化した社会に強い人間になることが要求されています。自分で物を考え、調べ、発表する訓練をしていくなかで、コンピュータを最大限に利用し、英語を学んでいます。

 ただこれら英語という言語やコンピュータは、あくまでもコミュニケーションの手段です。「ことばは世界観」ですから、真の国際人の養成には、「Science & Theology」のような科目を同時に勉強しながら、相手の世界観、宗教観を理解することが必要です。相手が何を信じて、何の目的で生きているのかを理解しないことには、表面的なコミュニケーションで終わってしまうからです。私は、「英語教育が成功したかどうかは、世界観が変わったかどうか」だと、思っています。というのは私自身、不勉強で心が荒れて、暴走行為をしていた高校時代に、クリスチャンの英語の先生に出会い、米国留学を決心して、英語を学ぶ過程で、聖書に出会い、新しい世界観に出会い、その時から本当の人生が始まったからです。

 Therefore, if anyone is in Christ, he is a new creation; the old has gone, the new has come!' II Corinthians また、新約聖書、マタイ伝7章12節に「何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。」とありますが、これが、国際コミュニケーションの奥義だと思います。英語の発音、文法、語用論も勿論大切ですが、その前に自分の世界観、価値観を知り、同時に相手の世界観も理解する、これがないと真のコミュニケーションは図れません。

 実は日本の教育現場では、英語教育と情報教育は重視されてきたものの、世界観教育はいまだ発展途中です。人間は「Brain, Mind,Body, Spirit」から構成されているとする考え方がありますが、日本の学校教育では、Spiritの教育が不十分です。人間の生命や存在の意義を無視し、知力だけを強調すぎる傾向があります。本来教育とは、人を受け入れ、愛するためのものであるべきです。お金や目に見える物質だけに価値を置き、出世競争に勝つだけが教育ではないはずです。英語教育の最も重要な事は、世界観を学ぶことだと思います。

 数年前に、英国のオックスフォード大学に留学して、知り合った恩師から、「神学と科学」の融合性の重要さを学びました。それ以来、私のゼミでは、数名のオックスフォード大学の先生を客員として招聘して、「科学哲学」「神学と科学」をテーマに集中講義を行い、それらを教材として、世界観の学びをしています。英語の論文を読み、Power Pointでまとめて、英語で発表し、討論をすることが中心です。この過程を繰り返す事によって、「存在論」や「認識論」もふまえて、世界観を学生達は自然に学んでいきます。そして、学生時代に重要な知的枠組みと自分の生きるスタイルを身に付けていくのです。すなわち、科学技術の最先端を最大限に利用し、人間の存在意義を考えながら、共同研究者やITの助けも借りて、世界観教育・英語教育を行っています。

02 CASECをどのようにご利用されていますか

 まずは、pretestとして、4月の最初の授業で、私の担当するクラス全員の学生にCASECを受けてもらいました。それから、授業やゼミでCASECを毎月最低1回ずつは生徒に受験させています。中には、数回受けている学生もいます。一般に大学に入ると、受験前よりも英語力が落ちていくと言われている中、2ヶ月間の授業で、CASECのスコアが平均40点はアップしています。中には、何度もチャレンジして、100点くらいアップした学生もいます。これは、いつどこででも、簡単に受験でき、すぐにスコアが出て、TOEIC(R)との相関も0.89とかなり高いからだと思います。経済学部の1年生200名前後を対象にCASECを4月に受験させましたが、平均で570点前後でした。すなわち、1年間訓練すれば、600点以上を取得することは可能だと思います。理想的には、1年の英語を終了して、平均で600点を超え、2年次で650点から700点を目指して頑張るという目標ができます。すでに、過去数年間、私のゼミ生は、CASECで平均700点を超えています。CASECで600点以下の学生は、私のゼミ生に関しては、単位を出さないことにしています。過去の経験から、600点から650点以上をCASECで取得すると、Power Pointを使用して、英語で10分くらいは、あるテーマで発表はできるのかな、という感触は得ています。私はMu ltispeech3700という、ソフトウェアを使用して、英語の発音、イントネーション、リズムを科学的に分析する研究をしています。発音の良し悪しとCASECの点数とも相関が見られるのではないかなと仮定しています。この事に関しては、今後、数値で発表できるように現在研究を進めているところです。

 テストを講師が作成する例がよくありますが、その場合のテストの妥当性、信頼性には疑問をもちます。CASECはIRT理論に基づいた信頼性の高いテストです。スピーキングの問題がありませんが、そこは授業中に行うプレゼンテーションでカバーしています。英語の評価も、ポートフォリオ的な評価が重要だと思います。CASECもその内の1つと考え利用しています。

 実はCASECを利用してから学生が明確な目標を持ち、授業を多少なりとも真剣に打ち込むようになりました。卒業までには、700点という明確な目標があるからでしょうか。最低でも700点あれば、あとは会社に入社してから訓練を受けることができるでしょう。昨年のゼミ生のTOEIC(R)での平均点は720点でした。今年もCASECで私の担当している1年生全員に、最低600点から650点を目指して、訓練させています。ゼミ生には、ITに精通して、CASECで700点以上の英語力と、しっかりした世界観を持って卒業させることが、教育者の使命だと考えています。

03 最後に先生が大切にされていることをお話ください

 情報発信型の英語力を身に付けるためには「神学と科学」といった学際的な領域から世界観を学び、そのうえで効果的なコミュニケーションの手段としての、英語とコンピュータを学ぶことが重要だと思います。「Globalization & Human life」を十分に考慮しながら、世界観を学び、自分が何の目的で存在し、どのように生きていくべきか、グローバル化された情報社会の中で考えていく必要があるでしょう。今後技術はさらに発展していくと思いますが、手段と目的を取り違えることなく、「人間の生命」を大事にできるような、教育と研究を実践していく必要性を強く感じています。知識はいずれあせていきますが、真理は不変です。私はこれからも国際人の養成のための基礎となる英語、コンピュータ、世界観を学際的に教えていきたいと考えています。

 ところで英国で何気なく使われている、'It's my pleasure.'は、困ったとき、親切にしてもらった時、「ありがとう」と感謝の気持ちを述べると、待っていましたとばかりに、返ってくる返礼です。日本語であれば、「どういたしまして」と置き換えることも可能でしょうが、直訳すると、「それは私の喜びです」となります。たびたび耳にするこの表現は、親切にすること、人に喜ばれること、人を助けることが、私の喜びとなる、という意味でもあります。これは、長い英国の伝統の中で定着してきた返礼の表現として、とらえるだけでは不十分です。「自分を犠牲にする事が、喜びである」と考えますと、イエス・キリストが、人間と神との和解のために、傷を負い、人の罪の身代わりとして、十字架にかかられた、「聖書の真理」を理解する必要があります。それは、神ご自身の計画であって、キリストの犠牲に対して、その意味を知り、我々が心から感謝を述べる時、神は、'It's my pleasure.'と答えられるに違いない、と思うからです。私達は、英国の日常生活で使われているこの表現が、神から導き出されたものだと、認識したのです。ことばを学ぶことは、新しい世界観との遭遇でもあります。また、Good-byeは、God be with you.の縮約形で、単に、「さようなら」と理解するだけでは、不十分です。以上2つの簡単な表現からも分かりますように、英語の奥義を理解するためには、「聖書の世界」を学ぶことが重要だと思っています。

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