TOP > 導入事例および採用団体 > 導入事例(中学校・高等学校編) > 茗渓学園 中学校・高等学校

導入事例(中学校・高等学校編)

中学・高等学校向け

コミュニケーションツールとしての英語を「楽しく」身につける多彩な取り組み 茨城県 私立茗渓学園中学校高等学校

「世界的日本人」を育成する教育を実践している茨城県つくば市の私立茗渓学園中学校高等学校。東京高等師範学校、東京教育大学、また筑波大学の同窓会でもある「茗渓会」によって1979年に教育実験校として設立され、知育に偏った学力でなく、自分で考え行動できる人づくりを目指してきました。「文武両道」という形容がふさわしく、教科学習に、スポーツに、芸術にとあらゆる分野で豊かな才能を発揮する生徒が集う学校です。そんな茗渓学園の英語教育は、コミュニケーションツールとしての「使える英語」を習得することが目標。生徒の学習到達度を客観的に測るため、2002年よりCASECを導入しています。

01 「楽しくてためになる」授業を通じて、使える英語を身につける

 机上で学び、単に知識を深めるのではなく、実践的な英語のコミュニケーション能力を身につける−。「楽しくてためになる」ことが茗渓学園の英語科の教育方針です。

 中学生のテーマは「使う楽しさ」。2年次から習熟度別クラス編成による授業を取り入れ、基礎クラスは教科書の理解を中心に基礎固めを、発展クラスは教科書を早めに終え、さらに発展的な内容まで学びます。海外から帰国した生徒向けのクラスは別編成。1年次より外国人教員によるハイレベルな授業を実施しています。このように、一人ひとりの力に合わせて、より高い英語力をつける授業を展開しているのです。6名の外国人教員は、1年次の日本人教員とのティームティーチング(週7時間中の1時間)、2・3年次の英会話(週2時間)の授業を受け持ちます。「話す」「聞く」活動を中心とした実践的なコミュニケーション能力を身につけさせる指導をしています。

 「わかる楽しさ」をテーマとする高校では、週4時間の習熟度別の読解の授業でクラスによっては多読を行い、週2時間の作文・文法の授業でも、「読む」「書く」活動を通してコミュニケーション能力を高めています。さらに、TOEIC800〜900点レベルの生徒でも実力を伸ばせ、海外の大学への留学にも対応できる「EEC(Extended English Class)」という選抜クラスも設置。外国人教員が組み立てたプログラムによる特別授業となります。EECの選抜試験はまず、一次試験でTOEIC Bridgeのスコア140点以上、二次試験ではCASECのTOEIC換算500点以上という基準点を設けています。その後、三次試験のエッセイライティング、四次試験のディスカッションとインタビューを経て合格者を決定します。

02 スコアの履歴が学習意欲を高め、指導案作成にも役立つ

 CASECは、選抜試験を目的として実施するだけに限りません。(1)生徒の英語学習への動機付け(2)生徒の真の英語力を把握する(3)カリキュラムを作成する際の参考にする−という理由で、2002年7月から導入されました。試験の所要時間が30〜40分で、授業時間内で終了できること、他の英語の資格試験のように開催日時に縛られず、コンピュータ環境が整っていれば、いつでも実施できることが、決め手となりました。中学生、高校生いずれも全員が年2回受験しています。CASECは生徒各個人にIDが与えられ、インターネット環境が整っていれば自宅でも受験することも可能です。

 CASECはスコアが履歴として保存されるので、「生徒一人ひとりの英語学習の足跡をたどることができるのが利点」と話すのは、英語科主任の松崎秀彰先生。授業の効果を客観的に測定し、蓄積した受験データから今後の指導方針を決める際に役立てていると言います。あくまでも授業の効果と学力の伸びを測るための実施で、スコアを上げることが目的ではありませんから、CASEC受験対策のような指導は一切していません。昨年度は、高校3年全員の卒業時の平均スコアがTOEIC換算で539点【参考資料】、今後はさらに英語力をつけさせることを目標においています。導入から3年が経過し、「各学年での生徒の英語力と一定期間での伸びが把握でき、各学年での到達度は一定の目標の範囲内に入りつつある」と松崎先生は分析しています。

03 「英語好き」になる環境の作り方

 今年3月に卒業した高校3年生に行ったアンケート調査によると「英語は好きか?」という問いに対し、「好き」「どちらかというと好き」という回答は68.4%でした。国立教育政策研究所教育課程研究センターが、全国の高校3年生約10万5000人に実施した「平成14年度高等学校教育課程実施状況調査」によれば、全国平均が40.0%ですから、茗渓学園には「英語好き」な生徒がはるかに多いようです。このアンケートは毎年実施し、「嫌い」「どちらかというと嫌い」と答える生徒も毎年1割前後にとどまっています(全国平均<同上>は52.2%)。さらに、「いつ好きになったか」という問いでは、中学1年が最も多く過去2年の平均は34.70%、高校の時も意外と多く、3学年合わせて53.8%という結果が出ました。中学で感じた英語の「使う楽しさ」のさらにもう一段階上の、「高度な英語がわかるようになった楽しさ」を感じている表れと言えます。

 なぜ、生徒たちは「英語好き」になれるのでしょうか。それには、毎年開催される英語行事も影響しているようです。生徒たちは英語をコミュニケーションツールとして、さまざまな場面で使っているのです。

 中学1・2年次は「英語劇」。セリフの理解に始まり、発音チェック〜暗唱〜立ち稽古の流れを経て、役の気持ちになりきり、実際に本番では、英語で会話しているかのような自然な表現で演じます。3年次の「クロスカルチュラルトーク」は、海外から来日したJICA(独立行政法人 国際協力機構)の研修生や、筑波大学の留学生をゲストに迎え、交流を深めます。生徒たちは日本の文化について、ゲストは自国の文化を紹介し、話し合うのです。ゲストは英語が母国語でない人ばかり。お互いの言語環境が違っても、英語を使えばコミュニケーションができることを実感します。この体験をきっかけに留学を決意した生徒もおり、生徒たちにとっては影響力の高い行事です。

 高校1年次では「レシテーション・コンテスト」が開かれ、キング牧師やヘレン・ケラーなどの有名な演説を、人物の人生観や背景まで考えて表現します。校外のスピーチコンテストに参加する機会も多く、生徒たちも積極的に自分の実力試しをして全国レベルの入賞も果たしています。2年次のイギリス研修旅行は1週間。進路や個人課題研究(高校2年生で1年間かけて行う「卒業論文」)に沿ったテーマを選んで調査をするほか、現地のパブリックスクールの生徒たちとスポーツや合唱を通じて交流を深めています。渡英前から生徒同士がeメールで情報交換をしながら綿密な準備をし、帰国後は全員が日本語と英語で研修レポートを提出する、行事の集大成としての意味合いも深い行事です。

04 Study Skillsを習得し、魅力ある人間に成長する

 英語に関するさまざまな行事を通じて、世界に目を向け、視野を広げた生徒たちは、実際に留学をしたり、大学卒業後に海外駐在員となったりするなど、世界へと羽ばたいています。「何がきっかけで、生徒の将来への可能性が広がるかは分かりません」と松崎先生。「英語に限らず、生徒にはいろいろな機会を与えたい」と願っています。

 茗渓学園では、教科学習の授業に実験と調査活動を豊富に取り入れ、「考える」姿勢を重視した指導をしているほか、進路について考えて取り組む課題研究や、フィールドワークをはじめとするさまざまな行事など、年間を通じて生徒が自ら考え、行動する機会が数多く設けられています。そのような経験が、生徒の「Study Skills=自ら学び・成長していく能力」を高め、高い知識と深い教養を備えた「一人の魅力ある人間」へと成長させているのです。卒業生たちが多方面で輝かしい活躍を誇り、高い評価を得ているのも、6年間を通じたバランスの良い学びがもたらす結果にほかなりません。

パンフレット

ご購読料は『無料』です。
お気軽に下記のボタンからお申込みください。なお、同じお申込みフォームから「団体受験に関する資料」もご請求いただけます。ご希望の項目にチェックを入れてください。

「購読のお申込み」および「団体受験に関する資料請求」はこちら

ご入力頂いた個人情報はCASEC EYEの発送及び、CASECに関する説明会のご案内に関して弊社よりご連絡差し上げる場合にのみ利用させていただきます。個人情報の取扱いについては、こちらをご覧ください。

ページトップへ

今すぐ受験する

  • 個人で受験するお客様
  • 団体で受験するお客様
受験前の3ステップ
受験の流れおよびCASEC推奨環境をご確認いただけます
学習に役立つフィードバック
詳細なスコアレポート、履歴書添付用スコア、CAN-DOリストをご用意
CASECスコア別アドバイス
レベル別の英語習熟度アドバイスです
お申込み・お支払い方法
個人でCASECを受験いただくには、チケットのご購入が必要です
受験者の声
CASECを受験した方のインタビューをご紹介します
導入事例および採用団体
採用団体様(企業・大学・短大・中高)および導入事例のご案内です
運営母体
CASECの運営母体をご確認いただけます

CASEC団体管理者の方へ

CASEC団体管理者専用ページ