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導入事例(企業編)

企業向け

 

海外の人に向けて、日本の魅力を発信できる人を育てたい(ミス日本酒(Miss SAKE)「ナデシコプログラム」)
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日本が世界に誇る日本酒と日本文化の魅力を国内外に発信するために、美意識と知性を身に付けたアンバサダー「ミス日本酒(以下、Miss SAKE)」を選出している一般社団法人ミス日本酒は、外務省や経済産業省、国税庁、観光庁、農林水産省などの多数の後援を受け、その取り組みが注目を浴びています。Miss SAKEの活動やファイナリストのための特別講義「ナデシコプログラム」について、一般社団法人ミス日本酒代表理事愛葉宣明さん、2018年 Miss SAKE 須藤亜紗実さん、講座を提供したグローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社代表取締役布留川勝さんにお話を伺いました。

(写真)2018年 Miss SAKE 須藤亜紗実さん


01 日本酒や日本の伝統文化を世界に発信する「Miss SAKE」

―Miss SAKEの活動について教えてください。

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一般社団法人ミス日本酒代表理事
愛葉宣明さん

愛葉 「日本酒および日本の魅力を伝える事業、地域の食・農産業に関する事業、日本の伝統文化に関する事業の3つを柱として幅広い活動を展開しています。日本国内はもちろん、ハワイ、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、バルセロナ、シドニー、香港など世界各国で、日本酒を切り口にした日本の食・文化に関する啓発イベントや、日本への観光誘致活動を年間400件以上行っています」

―ファイナリストのための特別講座「ナデシコプログラム」とはどんな講座ですか。

須藤 「大和撫子として、一人の自立した女性に成長するために、Miss SAKEの最終選考に残った候補者に開かれる特別講義です。日本酒基礎講座に始まり、振袖の着付け講座、セルフ和髪講座、いけばなやSNS講座など、その内容は多岐に渡ります。日本酒に関連する知識や体験はもちろんですが、食や健康、文化・地域振興、そして女性が活躍する社会に向けた講座を受講する中で、Miss SAKEとしての自覚や日本人女性としての美学や品格を磨いていきます。2019年からは新たにグローバル感覚を養うための講座もスタートしました」

02 PRイベントでもSNSでの情報発信でも英語力を含めたグローバル感覚が必須

―Miss SAKEとしての活動では英語を使うシーンは多いのでしょうか。気を付けていることなどありますか。

須藤 「英語は毎日のように使います。最近は海外の日本酒イベントや、大使館での日本酒PRイベントに呼んでいただくことも多くなっています。当然ですが、周りは外国の方ばかりですから、コミュニケーションでは英語を使います。またMiss SAKEとしてスピーチをする機会や、記者からの質問事項を書面に起こして回答を送ることもあります。ブログやFacebookなどのSNSを通じて情報を発信するときには、日本だけでなく海外の方々にも読んでいただくため、日本語と英語を併記しています。

 またMiss SAKEという立場で活動をさせていただいているので、あまりフランクな話し方はしないように気を付けています。ただ、日本酒のPRイベントに参加される方々は、会場でお酒を嗜まれていますから、あまりカチカチな堅苦しいコミュニケーションも失礼になるので、臨機応変に対応するようにしています」

―須藤さんはCASEC(リーディング・リスニング)で高得点を取られていますが、さらに高めたいスキルはありますか。

須藤 「スピーキング力をもっと磨きたいです。事前に予定していたスピーチであったり、日本酒や振袖についてのコメントについては準備や心構えができていますが、イベント当日に会場で起こったイレギュラーな出来事について質問されたりすると、とっさに英語が出てこなかったり、うまく表現ができなかったりして、後でああ言えばよかったなと後悔したりすることがあります。そんな時、もっと臨機応変に対応できる英語力を身に付けたいと思います。CASECにも『CASEC SPEAKING』というスピーキング力を測定するオンラインテストができたということなので、それも受験してスキルチェックをしてみたいです」

―ナデシコプログラムにグローバル・エデュケーションの講座とCASECを導入した背景を教えてください。

愛葉 「Miss SAKEの選考条件の中に、グローバル感覚を持っている人と記載されていて、アンバサダーの活動には英語力も必須なのですが、候補者選考基準としてテストなどはしていません。テストで英語ができても、実際のコミュニケーションの場の文脈や、言外の意図を汲み取る力がなければコミュニケーションにおいて優れた成果を上げることはできないからです。布留川さんが知識よりも対応力が必要であると講座の中でおっしゃっていましたが、本当にそうだと思います。ただ、そうは言っても、基本的な英語力がグローバルな対応力の土台になることは間違いないのでスキルアップは必須です。選考で考慮しない分、ナデシコプログラムでは英語力も含めたグローバルな対応力を醸成するものが必要だと考えグローバルエデュケーションの講座と合わせてCASECを導入しました」

03 VUCA(ブーカ)の時代を生き抜くには

―CASECを含めたグローバル人材育成講座のポイントは何でしょうか。

布留川 「現代はVUCA(Volatility 激動、Uncertainly 不確実性、Complexity 複雑性、Ambiguity 不透明性)の時代と言われている通り、何が起こるか分からない、近い未来ですら予測不能な状態です。今回の講座ではVUCAワールドを生き抜くために、考える力、やり抜く思考力を持ったグローバル人材育成に必要な5つの要素とお手本となる事例、具体的な英語力の鍛え方をお伝えしました。

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 5つの要素とは、ビジョナリー・シンキング、セルフエンパワーメント、コミュニケーション、ダイバーシティ、グローバルイングリッシュです(右図)。枠にとらわれないひらめき、仕事へのひたむきさを併せ持ち、ロジカルで全体を俯瞰できる思考力を備え、常に内在するパワーを自ら引き出し、心は決して折れない。多様な価値観の人々との協働を楽しみ、状況に応じて最も効果の高いコミュニケーションツールを使いこなせ、それらを表現できる英語力を持つ。これが私たちの育てたいグローバル人材です。5つの要素は生まれ持ったものではなく、全て訓練可能です。英語については、右脳型英語学習法を提案しています。英語は勉強というよりは鍛錬するものです。右脳型英語学習の講座ではいかに目標設定し、楽しく効率的に英語トレーニングをするかという具体的な方法を教えています」

04 「ナデシコプログラム」を成長の糧にしてほしい

―Miss SAKEのメンバーに求めることは何ですか。

愛葉 「2020年東京オリンピックや大阪万博など今後、世界の目がより一層日本に向くことが予想されます。また、日本の企業、政府が主催の海外イベントも増え、Miss SAKEが海外の方々とコミュニケーションを持つ場はどんどん増えていきます。豊かな日本文化のバックグラウンドを持ちながら、海外の人たちと接点を持てるMiss SAKEの活動は、候補者のこれからの人生でとても貴重な経験となるはずです。グローバルな場を良い意味でうまく利用して、自分の伝えたいことを世界に向けて、しっかりと発信できるよう、自身をエンパワーメントしてもらえればうれしいです」

05 参加者のグローバルに対する意識の高さ

―参加者について、どう感じていますか。

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グローバル・エデュケーション
代表取締役 布留川勝さん

布留川 「ナデシコプログラムには率直に高い意識を持った、優秀な人たちが集まっているなと思いました。私は普段、企業の教育プログラムの一環として社会人を相手に講義をすることが多いのですが、実は経営者側の新しいことを学んでステップアップしてほしいという思いと、現場で働く社員の考えに乖離があることが少なくありません。グローバリゼーションに興味がない、現場に英語なんて必要ないと、始める前からモチベーションが低い受講者たちに講義をするのはかなり大変です。一方で、ナデシコプログラムの参加者は、自分を磨きたい、夢を実現させたいというエネルギーに満ち溢れた人たちばかりで、講義をする側もやりやすかったです。

 CASECの受験結果を見ると、参加者の英語スキルにはかなりばらつきがありましたが、今回の講座では全く問題ありませんでした。ただ長期的に英語の能力を伸ばしていこうとした時に、現状を数値化して把握することは非常に大事なことで、必ず必要です。それは例えば、ダイエットやスポーツでも同じです。現状が数値化されないと目標までのギャップが分からない。目標を持って何かを達成しようとする人にとって、スタート地点からどれだけ伸びたのか可視化することで、モチベーションにもなるし、プロセスの改善にも役立ちます。英語についてはCASECなど正確な測定が手軽にできるものがあるわけですから、育成施策の事前事後できちんと測定をしていくことは、企業や学校にとっても目標とする能力育成を達成するためにとても重要なことだと思っています」

―ミス日本酒とグローバル・エデュケーションが目指すものとの共通点はありますか。

布留川 「日本を活性化させたいという代表の愛葉さんが持つビジョンは、私たちグローバル・エデュケーションのミッションにも重なるところがあります。日本はカルチャーよりも車や電子部品といった産業が先行し、これまで自国の持つ伝統や良いものを発信してきませんでした。日本酒や日本食といった文化に世界が注目する中で、積極的にPR活動をする役割は誰かが担わなければなりません。Miss SAKEの活動は、日本のことを世界に広く知ってもらう上で大変意義のあることだと思います。大きなビジョンを持ち、チャレンジを続ける愛葉さんたちの姿、表情はとても生き生きしています。人生を心から楽しんでいるという印象を受けました。このような活動の支援の一端を担えることはとても光栄なことだと思います」

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ナデシコプログラムを受講する2019年 Miss SAKEファイナリストたち

CASEC EYE (キャセック・アイ)
2019 Spring vol.51

■導入事例
ミス日本酒(Miss SAKE)
「ナデシコプログラム」
パンフレット

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