TOP > CASECとは? > Point2 テスト理論に裏打ちされたテストシステム
CASEC(Computerized Assessment System for English Communication)は、株式会社 教育測定研究所が開発・運営しているインターネット上で受験できる英語コミュニケーション能力判定テストです。 |
CASECのスコアは従来のテストのような【正答数をもとにした点数】や【正答した問題の配点を足した点数】とは異なります。従来のテストでは、たとえば10問中9問に正解したから90点、のように正解した問題の個数をもとに点数をつけていくので、正解した問題が多ければ多いほど高得点となります。しかし、CASECのスコアはそのような算出方法を取っておりません。CASECのスコアの算出方法をご理解いただくには「視力検査」を思い浮かべていただくとわかりやすいかと思います。
通常の視力検査の方法は、最初に0.1程度の大きさの図形が提示されて、それが見えるか見えないか(正解・不正解)によって、徐々に提示される図形がその人が見えるぎりぎりの大きさに近づいていきます。そして最終的に、ぎりぎりで見える大きさのレベルを数値(例えば0.7)に変換するという作業を行います。
CASEC の仕組みも同様で、受験者の解答の正解・不正解に合わせて次に提示される問題の難易度が変更されます。正解した場合はさらに難しい問題が出題されますが、不正解だった場合は易しめの問題が出題されます。最終的には提示された問題の難易度と各問題に対する正答誤答のパターンをもとにして受験者が安定して正解できるぎりぎりの難易度を推定し、スコアに換算するという作業を行っています。この作業をセクションごとに行い、各セクションの合計点をトータルのスコアとするのがCASECのスコアリング方法です。
まれに、「問題に(最後のほうは)正解できなかったのにスコアが(予想よりも)高かった」あるいは逆に「正解できたのにスコアが低かった」というようなご感想をいただくこともありますが、「CASECのスコアは正答数をもとに算出しているのではない」という上記の説明を参考にしていただければ、状況をご理解いただけるのではないかと思います。